マンション暮らしから、戸建に引越しをして、テレビを視聴するためにテレビの受信方法を検討する必要に迫られました。現在、テレビの受信方法は多岐に渡ります。テレビを視聴するにはどのような方法があり、自分に適した受信方法やメリット・デメリットを調べてみました。
テレビの受信方法
テレビの受信方法はざっくり3つあります。
- アンテナ設置
- ケーブルテレビ
- インターネット光回線
アンテナ設置
家屋にアンテナ設置をして、電波を受信します。地上デジタル放送とBS放送のそれぞれのアンテナが必要です。アンテナの設置方法はプロの設置工事業者に依頼するか、自分で設置するか選べます。
ケーブルテレビ
地元のケーブルテレビ局のテレビサービスを申し込みます。地元のケーブルテレビ事業者は総務省のサイトで確認できます。総務省のサイトでケーブルテレビと検索して、住居の管区通信局を探してください。
インターネット光回線
インターネットの光回線のオプションサービスでテレビの受信が可能です。主なサービスつぃて「ひかりTV」と「フレッツ・テレビ」があります。光コラボレーション光回線の場合は「フレッツ・テレビ」と同等のオプションでテレビが受信できる事が多いです。
テレビ受信方法によるメリット・デメリット
アンテナ設置
メリット
地上デジタル放送と無料のBS放送の視聴であれば、アンテナ設置の初期費用だけで済み、長期間アンテナで受信すればするほど、他の受信方法より格安になります。自分でアンテナを購入して設置する場合はさらに費用を抑えられます。
デメリット
電波を受信するので荒天による影響を受けます。雨などで電波受信が弱まり、視聴に影響する可能性があります。さらに近隣に電波をさえぎる建物が建つと視聴できなくなる可能性があります。電波が弱い地域ではアンテナ受信自体が難しいです。
台風や暴風などでアンテナに被害が出ると修理や交換が必要になり、再度アンテナの修理や設置費がかかります。アナログから地デジのような規格変更があると、アンテナの新設が必要です。2018年12月からの4K放送を受信するなら4K対応アンテナ類を交換する必要があります。
ケーブルテレビ
メリット
住居の構造上、アンテナ設置が難しい場合や、テレビの電波が悪いエリアでもケーブルテレビの対応エリアであれば、テレビを視聴できます。有線での受信なので、安定した受信環境で周囲の建物や荒天の影響を受けることが少ないです。
デメリット
視聴や録画に有料機器が必要だったり、テレビ回線契約がテレビ1台ごとに必要だったりする場合があります。テレビの視聴台数に合わせて工事費が発生する事もあります。
安いプランの場合はインターネットとセットプランになっている事もあります。インターネットの速度が光回線(1~2Gbps)に比べるとケーブルテレビのインターネットは(320Mbps)遅いところが多いので、インターネットの速度を重視する場合には不向きです。
インターネット光回線
メリット
ひかりTV
ケーブルテレビと同じく有線での受信のため、安定した受信環境でテレビ視聴できます。インターネット接続なので、外から録画予約ができます。インターネット契約がフレッツ光利用者も申し込みできます。
フレッツ・テレビ
フレッツ・テレビなら複数台のテレビも料金が変わらず視聴できます。市販のレコーダーで録画でき、視聴環境に特別な用意が不要です。
デメリット
ひかりTV
光回線1回線に対してテレビ2台までの視聴契約なので、テレビの台数が多い場合は費用が高額になる。対応チューナーがテレビ1台ごとに必要になります。録画に対応HDDが必要となります。
フレッツ・テレビ
初期工事費がかかります。複数台で視聴する場合は室内の回線工事も追加が必要です。マンションタイプは対応していないエリアや建物があります。
テレビ受信方法による費用の比較
アンテナ設置
設置業者に依頼すれば地デジ・BSアンテナの両方設置で機材と工事費で約50,000円が相場です。1台のみのテレビ視聴で電波環境がかなり良好なら、運良くブースターなどの機材が不要になって約30,000円もあり得ます。
自分で設置する場合は機材費のみになるので、1台の視聴であれば電波環境によりますが、約10,000円で済みます。複数台で視聴する場合は約20,000円で見積もっておきましょう。自分での設置は全て自己責任です。事故などの危険も伴うので慎重に判断してください。
アンテナ受信がお得になる目安は2~5年以上のアンテナ受信をした場合です。ひかりTVの基本放送プランで月額1,000円(税抜)、フレッツ・テレビで月額660円(税抜)の費用がかかります。
月々の視聴料以外に視聴環境によって、初期登録料・工事費が発生します。チューナーが必要な場合は購入費かレンタル料が毎月発生します。視聴環境によってお得になる期間が異なります。
ケーブルテレビ
初期費用がかかりますが、キャンペーンなどで無料になることが多いです。毎月の費用も契約初期は安くなるキャンペーンが多いです。キャンペーン終了後は月々約6,000円~が相場です。有料の専門チャンネルを視聴したい場合はケーブルテレビか光回線が選択肢になります。
インターネット光回線
ひかりTV
ひかりTV対応のインターネット光回線を契約していれば、オプションとして月額1,000円(税抜)の基本放送プランで地デジ・BS無料放送が視聴できます。専用チューナーが必要でレンタルならテレビ1台に500円(税抜)が必要です。
有料の専門チャンネルをしたい場合、月額1,500円~(税抜)と専用チューナーで視聴できるので、インターネットを光回線で利用していれば、通信速度を確保しつつ、格安で専門チャンネルを視聴できます。
録画は対応の外付けHDDが必要で、ひかりTVかインターネットの光回線を解約すると視聴できなくなり注意が必要です。
フレッツ・テレビ
フレッツ光を利用していればフレッツ・テレビが利用できます。光コラボレーションでインターネット契約をしている場合もフレッツ・テレビをオプションで選択できるサービス事業者もあります。
フレッツ・テレビは地デジ・BS無料放送のみであれば月額660円(税抜)とかなり安くなっています。しかし、初期費用が発生します。初期費用はフレッツ光に既に加入しているかどうかと、テレビの視聴を1台のみか複数台にするかで工事費が大きく変わります。
NTT西日本でフレッツ光に加入中で自分で設置できる場合は初期費用10,300円(税抜)です。テレビ複数台(4台まで)で30,100~42,100円(税抜)程度の初期費用が必要です。新規加入の場合はフレッツ光の工事と合わせるのでフレッツ・テレビの工事単価は少し下がります。
NTT西日本のフレッツ光の初期費用18,800円(税抜)に、フレッツ・テレビの初期費用5,800円(税抜)を足した24,600円(税抜)が自分で設置する場合の金額です。テレビ複数台(4台まで)でフレッツ光とフレッツ・テレビの初期費用が44,400~56,400円(税抜)程度必要です。
詳しくはフレッツ・テレビの初期費用についてのページを御覧ください。
NTT東日本 https://flets.com/ftv/initial/
NTT西日本 https://flets-w.com/opt/ftv/price_i/shinki/
タイプ別おすすめテレビ受信方法
色々サービスがあり過ぎて、結局は自分に合ったプランは何なのか区別が付けづらいかもしれません。その場合は自分の希望や環境で選択肢を絞り込んでみましょう。下記のポイントで自分に合ったサービスを絞り込んでいきましょう。
- 視聴したいチャンネル
- 視聴するテレビの台数
- インターネット環境
- 費用
視聴したいチャンネルで考える
有料の専門チャンネルを視聴したい場合
有料の専門チャンネルを視聴するのであれば、ケーブルテレビか光回線のオプションの2択です。インターネット接続スピードを重視するのであれば、光回線のオプションがおすすめです。
インターネット接続が不要な場合やスマホのテザリングやモバイルWi-Fiを利用していて、インターネット接続はそれで充分という場合はケーブルテレビを選びましょう。
視聴希望のチャンネルがあれば、そのチャンネルを提供しているかどうか、そのチャンネルを視聴する費用がどうかで決めると良いでしょう。
視聴したいチャンネルが地デジ・BS無料放送のみ
基本的なチャンネルのみの視聴であれば、アンテナ設置か光回線のオプションの2択です。費用を安く抑えるにはアンテナ設置がおすすめです。ただし、電波の受信状況を確認して選ぶ必要があります。設置業者に聞けば確実です。
インターネットを光回線で利用する場合はひかりTVかフレッツ・テレビが主な選択肢です。テレビの台数で初期費用と月々の費用が変わります。利用環境でどちらが経済的か考えて選ぶか、利用したいインターネットサービスで選びましょう。
視聴するテレビの台数で考える
1台のテレビで視聴する
1台のテレビで視聴するだけであれば、視聴したいチャンネルや費用の兼合いを考えて決めましょう。アンテナ設置工事の場合、1台の視聴だけであれば、配線がシンプルになるので自分で設置しやすいです。
ケーブルテレビ、インターネット光回線のテレビオプションも工事費は抑えやすく、チューナーなどの機器の費用も1台分で済みます。
複数台のテレビで視聴する
複数台で視聴する場合、アンテナ設置を自分で行う難易度が上がります。壁内の配線は素人には難しいので、屋内で配線するか、屋外で配線しなければなりません。
ケーブルテレビ、インターネット光回線のテレビオプションも工事費やチューナーなどの機器の費用が上がります。視聴したいチャンネルとテレビの視聴台数による経済面で決めましょう。初期費用を抑えるならひかりTVがおすすめです。
インターネット環境で考える
インターネット接続を重視する
インターネットの接続スピードを重視しているのであれば、光回線のテレビオプションが検討に入ります。テレビの視聴にお金をかけたくない場合はテレビの受信はアンテナを設置し、インターネットは光回線を利用すると経済的です。
インターネットの接続スピードを重視していないのであれば、ケーブルテレビも選択肢に入りますが、インターネットの光回線と料金差があまりないので、インターネット接続スピードを考えると光回線の方にメリットがあります。
インターネットは不要
アンテナ設置かケーブルテレビの2択です。費用を安く抑えるのか、視聴したいチャンネルがあるのかで決めましょう。費用を安く抑えるならアンテナ設置、たくさんのチャンネルを楽しむならケーブルテレビです。
費用で考える
費用だけで考えればアンテナ設置が圧倒的に安くなります。自分でアンテナ設置できるのであれば、かなり費用が抑えられます。アンテナ設置がエリア的に難しい場合はケーブルテレビか光回線のオプションになります。
初期費用と月々の費用のバランスで選択肢が変わります。契約期間が長くなれば初期費用が無駄になりません。短期間でサービス変更の可能性があれば初期費用が安いサービスを選ぶべきです。
テレビの視聴台数によって、アンテナ設置の工事費やケーブルテレビ・光回線のテレビオプションの初期費用や月々の機器費用が変動します。視聴したい有料の専門チャンネルがある場合は費用対効果を考えて判断してください。
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